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戦士の休息 (角川映画 「野性の証明」 挿入歌) [あの歌が思い出せない]

野性の証明

野性の証明

  • アーティスト: サントラ
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1995/04/01
  • メディア: CD

小学5年の時、父親の転勤で東京・文京区へ引越しました。その頃に封切られた映画「野性の証明」の挿入歌としてヒットしたのが、この「戦士の休息」です。町田義人の張りのある声と、前年に「人間の証明」を担当した大野雄二の曲が印象深いです。

中学1年の夏に再び転勤で奈良に戻り暫く経ったある日、気になっていたこの曲を探し始めたところ、近所のレコード屋にシングル盤とサントラ版が共に残っているのを見つけ(!)、シングル盤のみ購入して聴いていました。

更にその数年後の昭和末期、2浪の末に仕方なく2次募集で金沢の私大に潜伏しつつも仮面浪人をしていた頃、たまたまレンタルビデオで見たのをきっかけに大野雄二の音楽に引き込まれ、サントラ盤を探すものの既に奈良のレコード屋にも残ってはおらず、失意とともに諦めつつありました。
その年の夏休みに東京・中野をぶらぶらと歩いていたそのとき、とある中古レコード屋の前を通りかかり、何かを感じ取りました。野性の勘(?)に導かれるまま店の映画音楽コーナーを漁ると、「野性の証明オリジナルサウンドトラック」が見つかったのです!それを抱えて帰省後、カセットテープにダビングし、聴き続けるようになりました。森村誠一の原作(角川文庫)を手に取ったのも、この頃でした。

その間、深夜のバイトで資金を備えつつ密かに受験勉強を続け、最後の共通一時試験を受けて国公立大A.B日程の試験に臨みました。結果、宇都宮大学に合格し、金沢での仮面浪人生活を辛うじて脱しました。大学ではワンダーフォーゲル部に入り、山野を駆け巡る(というほどでもなく、大半は平地でトレーニングをする)ようになりましたが、そのときに頭の中に流れていたのは、常にこの野性の証明の音楽でした。

大野雄二氏の作曲なのでルパン三世の音楽世界とかなり共通するのですが、どこか翳りのある、日本的なところが好きでした。

尚、「戦士の休息」は映画のラストで使用されたかのような印象でしたが、実際はその手前で主人公の味沢(高倉健)が養女の頼子(薬師丸ひろ子)の生前を回想するシーンで一番のみが流れました。エンドロール(正しくは end credits)で流れたのはアルバムの10曲目です。インストルメンタルですが哀愁あるメロディアスな曲で、ポルタメントの効いた穏やかなシンセソロが口笛のように哀しく流れます。恐らく歌詞を乗せて町田義人が歌う候補曲の一つだったのではと思われます。

その後 '95年に晴れて CD で復刻され、どなたでも聴けるようになりました。
 
 
 
   男は誰も皆 無口な兵士
 
   笑って死ねる人生 それさえあればいい
 
   ・・・・・・・・ 

   この世を去る時きっと その名前 呼ぶだろう

  
小学生には理解出来なかった、その乾いた世界観。
30歳を過ぎる頃、やっと判りました。
自分の中の荒涼とした世界観の一部として、この歌とサントラ盤の曲は頭の中で流れています。
 
 
#歌詞、一部引用させて頂きました。問題がある場合は削除致します。


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コメント 2

お陰さまです

フレーズだけが耳に残っていた曲、ようやく、曲名がわかりました。泣けています。乾いているように思っていたのですが・・・・。
by お陰さまです (2008-08-12 19:28) 

nexus_6

コメント頂きまして、ありがとうございます。
お探しの曲が見つかったようで、よかったです。

心に響く、本当に良い歌だと思います。


by nexus_6 (2008-08-24 03:16) 

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