ホベルタ・サーの新譜 [Samba, MPB]
2005年に「Brasileiro」でデビューし、久々の正統派シンガーとして注目されていましたが、今回の新作は更に磨きがかかったようで、既に風格、余裕さえ漂っています。何よりも、カエターノ・ヴェローゾもファンを自認するという品のある美しい声が一番の魅力です。まだ若いのに(26歳)、こういうスタイルのサンバを大事に歌う姿勢が共感を呼ぶのか、日本のサンバファンによる評価も高いようです。
もちろん、本人だけでなくゲストや制作スタッフの力量によるところも大きく、特に前作に続きプロデュース担当のホドリーゴ・カンペーロ(カエターノ・ヴェローゾ、マリーザ・モンチのアルバムにも参加)が楽器編成からアレンジまで、すべてにおいてサンバの基本的なスタイルを大切にして制作していることが伝わって来ます。
いつか叶うであろう来日公演に期待しましょう。
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