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Preciso me Encontrar / Cartola [Samba, MPB]

聴くだけで涙が出て来てしまう曲が続きます。キヨシローの多摩蘭坂からハウル・セイシャスの Metamorfose Ambulante ときて、今度はこの一曲について。

リオ最古のエスコーラ・ジ・サンバ、Mangueira(マンゲイラ)の創立者の1人として知られるCartola(カルトーラ)Preciso me Encontrar (Candeia 作)です。映画「セントラルステーション」のラストや「Cidade de Deus(シティ・オブ・ゴッド)」で流れた曲です。マリーザ・モンチや マルチナリア(マルチーニョ・ダ・ヴィラの娘)もライブでカヴァーしていますが、この才女らをもってしても歌いこなせてはおらず、恐らく70歳を過ぎた者でないと歌えない、そういう曲だと思います。
この曲を聴くと、夕暮れ時の堤防を、そこに座る人を失った車椅子を独りで押して歩いているような、たまらない気持ちになってしまいますので、気軽には聴けなくなってしまいました。しかしここ11年ほど、私の日常、心境は大体この曲のような感じで...  もう、言葉になりません。



この曲を収録した INTERPRETE CARTOLA"人生は風車-沈黙のバラ" は現在絶版のようですが、下記サントラで聴けます。

City of God

City of God

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Milan
  • 発売日: 2008/01/13
  • メディア: CD


Preciso me Encontrar は収録されていませんが、ジャケットも含め恐らく最も知られたアルバムは「愛するマンゲイラ」で、こちらもお薦めです。

愛するマンゲイラ

愛するマンゲイラ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: BMGインターナショナル
  • 発売日: 2001/09/26
  • メディア: CD



先にも書きましたが、古い名曲ながら果敢に挑む女性アーティストも多く、
こちらはマリーザ・モンチ版です。



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ピアノーケストラ(10本の手とプリペアド・ピアノ) [Samba, MPB]

横浜のHMVで見かけ、衝動買いしてしまいました。ピアノの可能性の追求という意味で、私達はまだほんの一端しか触れていないということを思い知らされました。

1台のピアノを5人同時で演奏しており、勿論、鍵盤に向かうのはせいぜい1,2人で、あとのメンバーはというと、、、@.@

プリペアド・ピアノとは、内部に様々な物を挟んだり処置を施して、鍵盤以外も使って演奏可能にしてあるピアノです。
こう書くと、難解で前衛的なものを想像してしまいますが、アントニオ・カルロス・ジョビンやミルトン・ナシメント等の曲をアレンジしたりして、大変ポップで親しみ易いです。パーカッションとしてのアプローチはブラジルならではのものがあり、非常に興味深く、キーボーディストは勿論、ドラマー、パーカッショニストも必見です。(making映像では、マリーザ・モンチ等も絶賛していました)

そして何よりもメンバー一人一人のキャパシティが相当なもので、恐らくアカデミックな経歴もあり、サンバをはじめとするブラジリアンミュージックはもちろん、クラシック、ジャズ、ロック、ポップスからダンス、演劇まで芸術全般に精通しているのではと思われます。

以下、ほんの一部です。



10本の手とプリペアド・ピアノ [DVD]

10本の手とプリペアド・ピアノ [DVD]

  • 出版社/メーカー: video maker(VC/DAS)(D)
  • メディア: DVD



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Yamandú Costa(ヤマンドゥ・コスタ) [Samba, MPB]

唐突ですがショーロです。

http://orfeu.blog.so-net.ne.jp/2009-02-23ハファエル・ハベーロについて載せましたが、
では彼の亡き後、そういうギタリストは居ないのかというと、、、居るんですね。

ヤマンドゥ・コスタです。




その超絶技巧は聴く者を圧倒します。

もはやショーロの域には収まらず、プログレッシブ・ロックとでも言えましょうか。


トーキョー・セッション

トーキョー・セッション

  • アーティスト: ヤマンドゥ・コスタ
  • 出版社/メーカー: インディーズ・メーカー
  • 発売日: 2006/10/25
  • メディア: CD



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Lamentos do Morro / Raphael Rabello [Samba, MPB]

一転して、ショーロです。
http://orfeu.blog.so-net.ne.jp/2008-08-12-1 で取りあげたブラジルの天才ギタリスト、ハファエル・ハベーロですが、たまたま映像を見つけました。とても1本のギターとは思えない演奏です。少々音量が小さいですが、どうぞ。


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samba meu / Maria Rita [Samba, MPB]

今年聴いた中でのベストアルバムは、Maria Rita(マリア・ヒタ)の『samba meu』です(リリースは昨年)。部屋でも移動中のiPodでも聴いているだけで気分が良くなってくるのでよく聴きます。

故Elis Regina(エリス・ヘジーナ)の娘で、目を瞑って聴くと「エリスが帰って来た!」という感じですが、本人はあらゆる場面で母親と比較されてきたのでしょう、敢えて音楽から遠ざかったり、歌ってもMPB寄りのものが多かったようです。
昨年リリースされた本アルバムはズバリ、サンバを歌っており、ブラジル本国のみならず日本のサンビスタ達にも高く評価されました。活動を続ける中で何か吹っ切れたのかも知れませんね。

中でも異色作がアルバム11曲目「novo amor」で、Roberta Sa'(ホベルタ・サー)もアルバム『Que Belo Estranho Dia Pra Se Ter Alegria』で取り上げています。最初はてっきり古いショーロのカヴァーかと思い込んでいましたが、Edu Krieger という新進気鋭のアーティストの曲でした。彼はブラジル音楽のトラディショナルな要素と最新音楽の融合を試みていたりと、今後が楽しみです。

11月に初の来日公演がありましたが平日で行けませんでしたので、DVDで渇きを癒しています。声が思うように出せていなかったりコンディションが本調子では無かったようですが、ライブの熱気は充分伝わってきます。

o homem falou(オリジナルはゴンザギーニャ)


corpitcho 我がバンド Clube da Carne でも Saude のイベントで取り上げました。


novo amor(オリジナルは Edu Krieger)



Samba Meu

Samba Meu

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Music Latina
  • 発売日: 2007/10/22
  • メディア: CD



Samba Meu Ao Vivo [DVD] [Import]

Samba Meu Ao Vivo [DVD] [Import]

  • 出版社/メーカー: Warner Music Latina
  • メディア: DVD


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Dudu Nobre のサンバエンヘード名曲集 [Samba, MPB]

http://samba-hamamatsu.at.webry.info/200810/article_1.html にも書いたのですが、一部加筆して転載します。

アマチュア集団なので基本的に平日は働いており、土日はどこかでサンバ演奏ということが多く、早朝に集合・移動となると洗濯すらままならないときもありますが、音楽を楽しむ者としては大変幸せであると感じています。そんな我々エスコーラ・ジ・サンバ・ハママツ、サンバ・エストレーラのステージで演奏しているエンヘードについてです。

選曲にはとりたてて意味が有る訳でもなく、打ち合わせの際、歌い手さんが「歌える曲」且つカヴァッコ奏者の私が「弾ける曲」から選んでいます(たまに、その場で初めてという場合もありますが... *_*;)。ダンサー、バテリアの方は当然ながら「タイトル、歌詞が知りたい」、「CDで聴いて覚えたい」筈です。古株のメンバーは予備知識があったり、長年聴き続けて染み付いているかも知れませんが、新人さんは何が何やらという感じで戸惑われるかと思います。

そこでオススメの CD を見つけました。Dudu Nobre(ドゥドゥ・ノブリ)が歌う、サンバエンヘードの名曲集「Os Mais Belos Sambas Enredo de Todos os Tempos」です。サンバをかじった方ならタイトルは知らなくても、「あー、この曲知ってる!」というのが必ず入っていると思います。

そもそものきっかけは、インテールプレチ(歌い手)の Monboo の車でSaude の練習に向かう途中に聴かせてもらい「これはよい!」ということで私も購入しました。バテリアがフルパワーで叩いている訳ではなく、バンド編成で非常に落ち着いたアレンジになっており、とても聴き易いです。
実は12曲中、既に7曲は我々のレパートリーになっており(5割8分3厘、イチロー以上の高打率! ^^) 、日頃の我々の選曲は結構当たっていたのだなぁと、ちょっと嬉しくなります。

01. Batucada 01
02. E hoje (UNIAO DA ILHA 1982)
03. Peguei um Ita no norte (SALGUEIRO 1993)
04. Aquarela brasileira (IMPERIO SERRANO 1964)
05. Liberdade! Liberdade! (IMPERATRIZ LEOPOLDINENSE 1989)
06. Sonhar nao custa nada! Ou quase nada... (MOCIDADE INDEPENDENTE DE PADRE MIGUEL 1992)
07. Kizomba, festa da raca (UNIDOS DE VILA ISABEL 1988)
08. Bumbum, paticumbum, prugurundum (IMPERIO SERRANO 1982)
09. O amanha (UNIAO DA ILHA 1982)
10. Lendas e misterios da Amazonia (PORTELA 1970)
11. Menininha do Gantois (MOCIDADE INDEPENDENTE DE PADRE MIGUEL 1976)
12. Os sertoes (EM CIMA DA HORA 1976)
13. 100 anos de liberdade - realidade ou ilusao? (MANGUEIRA 1988)
14. Batucada 02”

下記で購入出来ますので、皆さん是非どうぞ。
(有)中南米音楽
http://www.mpb-store.jp/database/Samba/000804.html

中南米音楽の店長ケペル木村さんは Saude の大先輩でブラジル音楽への造詣が深く、 CD のライナーノーツや書籍への執筆、DJ等で活躍されています。音源の探し物等、相談にも乗って頂けます。


Os Mais Belos Sambas Enredo de Todos os Tempos

Os Mais Belos Sambas Enredo de Todos os Tempos

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal
  • 発売日: 2007/05/25
  • メディア: CD


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Raphael Rabello(ハファエル・ハベーロ) [Samba, MPB]


Lamentos Do Morro

Lamentos Do Morro

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Tangara
  • メディア: CD



サンバ仲間より「うだるようなこの暑さをのりきるためのBGMを探しています。皆さんおすすめのサンバ、ボサノヴァCDがあったら教えてくれませんか?」という声があったのですが、ここはひとつショーロ系でいってみます。


32歳という若さで夭折したブラジルの天才ギタリストの名盤。ギター一本での表現力の極みとでも言いましょうか。繊細さと強力なドライブ感が共存していて、その場の空気感、温度まで変えてしまいそうな程です。


2人の姉は歌手のアメリア・ハベーロ、カヴァキーニョ奏者のルシアーナ・ハベーロという音楽一家に育ち、プロになってからはアントニオ・カルロス・ジョビンをはじめ多くのミュージシャンと共演し、セッチ(7弦ギター)のトッププレイヤーとして認められるようになります。

しかし'89年に車の事故で右腕を骨折し、あろうことか、この治療に伴う輸血でHIVに感染してしまい、'95年には体調が急速に悪化。HIV感染を悲観して挙げ句の果てにコカインにおぼれて薬物依存症になり、リオ・デ・ジャネイロにある麻薬依存症患者治療センターに入院。治療に励むも'95年4月27日、全身性感染症のため呼吸停止となり死去しました。

死後もアルバムが発表されたり、彼の名を冠したショーロの音楽学校が設立されたりしており、パット・メセニーも「私たちの時代では唯一無二のブラジリアン・ギタリスト」と賛辞をよせています。

参考:wiki ペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/ハファエル・ハベーロ


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ホベルタ・サーの新譜 [Samba, MPB]

なんて奇妙で 素敵な一日

なんて奇妙で 素敵な一日

  • アーティスト: ホベルタ・サー
  • 出版社/メーカー: 3d system(DDD)(M)
  • 発売日: 2007/11/28
  • メディア: CD


2005年に「Brasileiro」でデビューし、久々の正統派シンガーとして注目されていましたが、今回の新作は更に磨きがかかったようで、既に風格、余裕さえ漂っています。何よりも、カエターノ・ヴェローゾもファンを自認するという品のある美しい声が一番の魅力です。まだ若いのに(26歳)、こういうスタイルのサンバを大事に歌う姿勢が共感を呼ぶのか、日本のサンバファンによる評価も高いようです。

もちろん、本人だけでなくゲストや制作スタッフの力量によるところも大きく、特に前作に続きプロデュース担当のホドリーゴ・カンペーロ(カエターノ・ヴェローゾ、マリーザ・モンチのアルバムにも参加)が楽器編成からアレンジまで、すべてにおいてサンバの基本的なスタイルを大切にして制作していることが伝わって来ます。

いつか叶うであろう来日公演に期待しましょう。


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TEMA3-D / 3D [Samba, MPB]


(BMCM37261)

#'03年4月MNN Vol.58 (Saudeの会報)へ寄稿させて頂いた文を転載します。

アントニオ・アドウフォと言えば、嘗てはエリス・レジーナのヨーロッパツアーにも参加し、日本では小野リサの「RIO BOSSA」のプロデューサーとしても知られています。今回ご紹介する一枚は、そんな彼が率いたジャズ・トリオ、3-D (tres-D) のファーストです。
後にウェザー・リポートに参加することになるジャズ・サンバ・ドラムの開祖、故ドン・ウン・ホマォンも、正式メンバーではありませんが数曲でトラ(代役)を務めています。

聴きどころは一曲目の「Consoracao」(オリジナルはバーデン・パウエル)。アントニオの手加減の無いピアノもさることながら、ドンの強力なドラミングが圧巻です。オリジナルの穏やかな印象とは異なり、まるで真夏を思わせるようなとても熱い演奏となっており、個人的にはこの曲が一番気に入っています。もっとも、そのせいで他の曲の印象が薄れてしまっているのも事実ですが... 。

因にこの曲は Cafe Apres-midi Marine(サンバ、ボッサ、MPBのコンピレーション盤)にも収録されていますので、意外と皆さんのお手元に有ったりするかも知れません。

カフェ・アプレミディ・マリーヌ

カフェ・アプレミディ・マリーヌ

  • アーティスト: オムニバス, クワイア, バーニー・ケッセル, ヴァルテル・サントス, ロジーニャ・ジ・ヴァレンサ, オスカー・ブラウン・ジュニア, シヴーカ, アクアリウス, ルイス・アントニオ
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2000/12/20
  • メディア: CD


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Bonita / Marcia Lopes [Samba, MPB]

Bonita

Bonita

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rip Curl Recordings
  • 発売日: 2006/10/05
  • メディア: CD

サンパウロ出身のシンガー、Marcia Lopes のセカンドアルバムです。Chico Buarque、Caetano Veloso のカバーから、スタンダードナンバーの Moon River まで、サンバ、スタンダードジャズを歌いこなしています。
ヴィオラ、チェロ等の弦楽器を使った落ち着いたアレンジの曲が多く、特に Quem Te Viu, Quem Te Ve は出色の出来で、 プロデューサー/アレンジャー/マルチミュージシャンの Mario Manga の手腕が冴えます。ブラジル音楽に興味が無くても聴き易いと思います。


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