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伝説のバンド PINK について [Rock]

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'80年代後半に活躍したバンド、「PINK」 のファーストアルバムについてです。

PINK
1.Dance Away
2.Illusion
3.Young Genius
4.Zean Zean
5.Secret Life
6.Soul Flight
7.Ramon Night
8.人体星月夜II

福岡ユタカ、ホッピー神山、岡野ハジメ、スティーブ衛藤 etc. という蒼々たる面々で結成され、解散後もミュージシャン、プロデューサーとして手腕を発揮していることはご存知かと思います。

当時雨後のタケノコの如くバンドが現れた中でも異彩を放ち、近田春夫を始めとするミュージシャンからの評価が高く、月刊宝島(当時は音楽やサブカルチャーが中心でした)等で取り上げられることが多かったようです。

ファーストアルバム「PINK」は'85年に発売されたもののすぐに廃盤となり、長く入手困難でした('94年に再発)ので、私が聴いたのはセカンドの「光の子」が最初でした。福岡ユタカ氏のクセのある声質に違和感があったものの、他の日本のバンドとは一線を画するサウンドに徐々に引き込まれていきました。特に岡野ハジメ氏のそれまで聴いたことが無いようなベースは強烈でした。その後活動凍結となった'89年に宇都宮のとある中古CD屋でファーストを見つけ、やっと聴くことが出来ました。ファーストの初版CDを目にしたのは後にも先にもこれっきりで、よほどレアだったようです(そもそも、誰も手放さないでしょうね)。

3.Young Genius に代表される「無国籍」な感覚はとても日本のバンドのものとは思えず、その後はこの無国籍というキーワードで語られることが多くなって行きました。当時としては洋楽的な乾いた感じが評価されていたようですが(よく THE POLICE の影響が見られると評される)、個人的にはウェットな面にも魅力を感じていて、特に1.「Dance Away」、2.「Illusion」は一聴して光景が目に浮かぶばかりかその温度まで感じられるほど印象深く、霧雨の降る夜の街を彷徨しているようなイメージでした。今でも時々、これらを聴きながら夜の街を歩くことがあります。

退廃的な近未来社会の、雨に煙る夜景。そこで頭の中に流れる音楽について想いを巡らせると、ありがちな無機的な音楽が思い浮かぶかも知れません。しかし目に映らない汗や涙、悲しみがそこにあると思うと、映画「ブレードランナー」のヴァンゲリスの音楽が浮かんで来ます。

I've seen things you people wouldn't believe. Attack ships on fire off the shoulder of Orion.
I watched C-beams glitter in the dark near the Tannhauser gate.
All those moments will be lost in time, like tears in rain.
Time to die.
#ロイ・バティ(ルトガー・ハウアー)の最後のセリフ

そして、ヴァンゲリス以外でブレードランナーの世界観に合う音楽を考えてみると、PINKしか有り得ないのでは、と勝手に思っています。


CD再発を願いつつ(リマスターを買いそびれていたので... )、いつかまた。







灰ノ中ニ、火ヲ求メ







PINK

PINK

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: イーストウエスト・ジャパン
  • 発売日: 1994/04/25
  • メディア: CD



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